作曲家・三枝隆のブログ

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ピアノ連弾「北風」

ピアノ連弾「北風」1段目

ピアノ連弾「北風」Composed by Takashi MIEDA

 

ブルグミュラーツェルニー100番あたりの難易度を想定。ピアノ練習、ステージ、発表会用。1stと2ndが接近する箇所があるので注意。

この曲「北風」は、「クリスマス・ファンタジー」への準備練習曲となります。 昨年のクリスマスに書いた連弾「クリスマス・ファンタジー」。大急ぎで書いたため難しい箇所が多く、少々練習が必要だと感じました。

ピース版楽譜はboothにて購入できます(440円)

musica-due.booth.pm

ピアノ連弾「北風」DL版 - musica-due - BOOTH

 

解説

Maestoso、四分音符=80ぐらいで。荘厳に、堂々と。行進曲を意識してください。

A部分の直前、ト音記号の上に8が書き込まれています。これはオクターブ上を弾くの意味です。つまり、リピート前は8va記号がついているので、リピート後は同じ音域ということです。

1カッコにシンコペーション。通常シンコペートされた音は強めて弾きます。「北風」ではアクセント記号が付いています。

Bの直前、1st左手がオクターブになります。弾きにくいようなら( )内を省略してもかまいません。

Bから中間部です。A部分のMaestosoと対象となるように、Legatoで弾きましょう。1st-2nd間が点線で繋がれているところは、指が同音で気をつける箇所です。

2/4から4/4に拍子が変わる部分。2分音符+8分音符を1st2ndで呼吸を合わせて!直後の休符も大切に。 Espr.からはB部分の山場です。+9の響きをよく感じ、主音へ解決します。

A'部分はgrandioso、壮大にという意味です。テンポも曲頭よりも気持ち速めにすると良いでしょう。 冒頭と入りの調性も違います。主音はどちらも同じ(As=gis)ですが、長調短調だと違う雰囲気ですね。

Codaは逆に若干遅め、音量小さめから入り、Stringendoで音量、スピードともに大きく、piuFまで一気に。北風が迫ってくる、厳しい冬が来るような感じを表現してください。 一呼吸おいてから2オクターブの下りをやります。慌てずに、音が抜けないように。